堕ちゆく世界の迷走
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英国「EU離脱」の津波で「欧州解体」への揺らぎ
「慌てて結婚、ゆっくり後悔」。そんな諺を拝借するなら、「慌てて離婚、たちまち後悔」。今回の国民投票の結果に、英国の有権者は「こりゃまずかった」と舌打ちしている。
1位「EU(欧州連合)離脱は何を意味する?」、2位「EUって何?」。米インターネット検索大手のグーグルは6月24日、英国の国民投票でEU離脱派が勝利を決めた後、英国で検索回数が最も多かった関連のキーワードを明らかにした。 国を二分した国民投票は投票率72.2%に上ったが、実は多くの英国民がその意味を理解しておらず、ネット検索に答えを求めていた可能性がある、と読売新聞(6月26日)は伝える。
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