
この「建国記念日」演説でも堂々たる自説を述べた(C)EPA=時事
台湾の蔡英文総統が9月下旬から10月上旬にかけて、着任から100日という政権としては最初の節目となるタイミングで、注目されている対中政策に対して重要なメッセージを相次いで発した。中国が執拗に求める「1992年合意」(1つの中国を認めながら、その解釈は中台双方で異なる)の承認をめぐって、中国人観光客の制限や対話窓口の封鎖、台湾の国際機関への参加阻止などの「制裁」措置を中国が繰り出し、圧力をかけていることに対し、「中国への善意は失わないが、圧力には屈しない」など「4つのノー」という形ではねつける女性総統の気概を見せた。

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