「金正男暗殺」と「マレーシアの闇」(下)浸透する「北朝鮮労働者」

執筆者:竹田いさみ 2017年3月10日
エリア: アジア
3月7日、クアラルンプールで、規制線が張られた在マレーシア北朝鮮大使館を警備する警官 (C)AFP=時事

 マレーシアは2年ごとに防衛装備品の展示会(DSA=Defence Services Asia)を、首都クアラルンプールの近郊で開催している。第1回目は1988年で、すでに30年近い歴史を刻んでいる。最近でみると、前回の第15回DSA展示会(首都近郊のプトラジャヤで開催)は2016年4月18~21日に開催され、60カ国から1200社が出展。次回は来年2018年4月16~19日に予定されており、70カ国からやはり1200社の出展と4万2000人の来場者が見込まれている。前々回2014年の実績を見ると、出展1057社、来場者数は3万3544人であり、来年の予想規模を考えると、武器の展示会DSAは着実に規模を拡大していることが窺える。 

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
竹田いさみ(たけだいさみ) 獨協大学外国語学部教授。1952年生れ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学・ロンドン大学留学。Ph.D.(国際政治史)取得。著書に『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、アジア・太平洋賞受賞)、『物語 オーストラリアの歴史』(中公新書)、『国際テロネットワーク』(講談社現代新書)、『世界史をつくった海賊』(ちくま新書)、『世界を動かす海賊』(ちくま新書)など。
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