風の向こう側 (1)

「国民的スター選手」メジャー欠場で沸き起こった社会現象

執筆者:舩越園子 2017年6月12日
タグ: アメリカ
エリア: 北米
ギャラリーへのサインサービスも時間が許す限りぎりぎりまで応じる。それが野球ボールであっても。そんな人柄も人気の秘密だ(筆者撮影)

 

 6月15日から米ウィスコンシン州のエリンヒルズで開幕するメジャー大会『全米オープン』に、米ゴルフ界の国民的スター選手であるフィル・ミケルソン(46)が「出られない可能性が高い」ことを、先々週の米ツアー『メモリアル・トーナメント』の3日目に発表した。

「卒業式」か「全米オープン」か

「長女のアマンダがハイスクールの卒業式で総代スピーチをする。その姿を見に行きたい。だが、問題は卒業式が全米オープンの初日と重なることだ。卒業式はカリフォルニア(太平洋時間)の午前10時。それから(ウィスコンシンへ)移動となると、僕の初日のティタイム(スタート時間)がどんなに遅い時間だとしても、まず間に合わない」

カテゴリ: スポーツ カルチャー
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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