
マリ・アルカティリ東ティモール新首相。「建国の父」の1人だ (C)AFP=時事
日本から南に真っ直ぐ下り、赤道を過ぎたあたりでティモール島にぶつかる。その東半分が東ティモール、人口120万ほどの小さな島国だ。真っ青な海と空一面が真っ赤に染まる夕焼け。手つかずの自然が残り、最後の秘境ともいわれながら、まだ観光客が足を踏み入れることのない国。そういうところで今年9月、政権交代があった。
商才に長けた初代首相
新たに首相の座に就いたのは、マリ・アルカティリ。イエメン人を先祖に持つ、身長160センチに満たない小さな男だ。目が鋭く笑顔を見せたことがない。

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