岩瀬昇のエネルギー通信
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「欠乏から余剰」の原油価格を左右する「需要ピーク」と「社会コスト」
先日、都内某所で「2018年の原油価格見通し」のお話をさせていただいた。質疑の中で、100人くらいの聴衆の前方に座っていた方が「サウジアラビアの原油生産コストはいくらぐらいですか?」という質問をされた。
筆者は、資料の一部としてお配りした英国エネルギー大手「BP」調査部門トップのスペンサー・デール氏が2015年10月に行った講演録『石油の新経済学』で紹介している、「カテゴリー別生産コストカーブ」のグラフを示して、次のように回答した。
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