
板倉明・禮子さん夫婦が小高の街で営んだ店は原発事故後、更地に。当時の暮らしの様子を聴く西山祐子さん=2017年5月5日(筆者撮影、以下同)
雲ひとつない五月晴れの空が南相馬市の上に広がった2017年5月5日の朝。福島県南相馬市原町区の相馬野馬追祭場に近い県営アパートの駐車場で、福島市からレンタカーでやってくる西山祐子さんと待ち合せた。避難から6年間の証言集を作るための聴き取り活動で、前年12月、京都から故郷の南相馬市に帰還した仲間の夫婦がこの県営住宅に暮らしているという。

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