福島と京都の間で:古里の意味を問う「自主避難者」の旅(下)

執筆者:寺島英弥 2018年2月28日
エリア: 日本
板倉明・禮子さん夫婦が小高の街で営んだ店は原発事故後、更地に。当時の暮らしの様子を聴く西山祐子さん=2017年5月5日(筆者撮影、以下同)

 

 雲ひとつない五月晴れの空が南相馬市の上に広がった2017年5月5日の朝。福島県南相馬市原町区の相馬野馬追祭場に近い県営アパートの駐車場で、福島市からレンタカーでやってくる西山祐子さんと待ち合せた。避難から6年間の証言集を作るための聴き取り活動で、前年12月、京都から故郷の南相馬市に帰還した仲間の夫婦がこの県営住宅に暮らしているという。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ジャーナリスト。1957年福島県生れ。早稲田大学法学部卒。河北新報元編集委員。河北新報で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)、「時よ語れ 東北の20世紀」などの連載に携わり、2011年から東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として2002-03年、米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地における「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。
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