不死鳥――と呼ぶにはさすがにまだ早いかもしれない。だが4月19日、ナゴヤドームで行われた阪神タイガースとの一戦で中日ドラゴンズの先発投手として見せた松坂大輔投手の7回123球、4安打2失点の力投は、復活の兆しを感じさせるには十分だった。ただし、結果は今季2敗目。
2戦連続で負け投手にこそなったが、前回の初登板に続き、打線の援護を得られない中でも気持ちを切らさずにゲームメーク。強力なタイガース打線を相手に試合終盤のイニングまで“クオリティスタート”の投球内容で凌いだ。かつて「平成の怪物」と呼ばれた全盛期のような力でねじ伏せる投球ではなかったにせよ、再三のピンチにも粘りながら最少失点で切り抜けた。

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