「人手不足」と外国人 (20)

奨学金で「途上国留学生を介護士」の「無定見」と「欺瞞」

執筆者:出井康博 2018年5月22日
エリア: アジア
2014年6月、ベトナム北部チュンホアで開かれた、日本へ渡るベトナム人看護師・介護福祉士候補生の壮行会  (C)時事

 

 今年6月、介護現場で初となる外国人実習生が来日する。中国出身の2人で、宮崎県の介護事業会社が受け入れる。昨年、外国人技能実習制度の職種に「介護」が追加され、受け入れが可能となった。

 外国人介護士の受け入れは、2008年に始まった経済連携協定(EPA)の枠組みでも続いている。受け入れ対象国は当初のインドネシアにフィリピンとベトナムが加わり、毎年数百人の介護士が来日している。そこに今後は実習生が加わるわけだ。

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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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