「平和構築」最前線を考える
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米軍はアフリカで何をやっているのか

1992年12月、国連PKO派遣の多国籍軍として、ソマリア・モガデシュ付近の海岸に上陸する米軍兵士。この10カ月後、映画にもなった凄惨な戦闘が発生した (C)AFP=時事
6月8日、ソマリアでアメリカの特殊部隊の兵士が1名殺害された、というニュースが入ってきた。当初は不明であった勢力(数日後に、アル・カイダ系のテロ組織である「アル・シャバブ」が犯行声明)からの攻撃によるものであった。同時にさらに4名の米軍兵士と、ソマリア軍兵士が負傷したという。モガデシュから500キロほど離れた南部の町キスマヨの郊外において起こった事件だった。

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