岩瀬昇のエネルギー通信
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OPEC総会直前! エネルギー業界が注視する「中国LNG需要」と「米中貿易紛争」

両国の「ケンカ」の行方をエネルギー業界も注視している(C)AFP=時事
オーストリアのウィーン本部で開催されるOPEC(石油輸出国機構)総会が近づいている(結果の記者会見は、日本時間6月23日の1:00ごろ予定)。
直前の6月20~21日に「第7回OPEC国際セミナー」が予定されていたこともあり、関係者が続々とウィーンに集まっていた。彼らの一言々々が、総会での議論の方向を示唆しているため、市場は敏感に反応している。
一方で、「米中貿易紛争」は激化しており、双方が報復の報復で「追加高関税」をかける対象品目リストを発表している。だが、邦字紙を読んでいる限り、エネルギー市場にどのような影響を与えるのか、もうひとつはっきりしない。米中貿易紛争が世界全体の貿易量を減少せしめ、結果として世界経済が悪化し、エネルギー需要への悪影響が出るかもしれない、ということは考えられる。だが、それ以上はよく分からない。

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