ブックハンティング・クラシックス (68)

「憲法9条第2項」修正に込めた「芦田均」の想い

執筆者:佐瀬昌盛 2018年7月4日
エリア: アジア
日本自由党時代の「盟友」芦田均(左)と鳩山一郎(中)、松野鶴平(右)(C)時事通信フォト

 

岩波書店版『芦田均日記』第1巻

 芦田均(明治20~昭和34年=1887~1959年)は几帳面な人であった。

 第一高等学校在学中の明治38年から亡くなる直前まで日記を綴り続け、それが『芦田均日記』として刊行されている。柏書房版は全5巻で昭和20年以前のものを、岩波書店版は全7巻で昭和19年以降のものを収録。多くの著作を発表している中曽根康弘でさえ、これに匹敵するような日記は出していない。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
佐瀬昌盛(させまさもり) 防衛大学校名誉教授。1934年生れ。東京大学大学院修了。成蹊大学助教授、防衛大学校教授、拓殖大学海外事情研究所所長などを歴任。『NATO―21世紀からの世界戦略』(文春新書)、『集団的自衛権―論争のために』(PHP新書)など著書多数。
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