原油タンカー「攻撃」で見せたサウジ「不可解対応」の意図

執筆者:岩瀬昇 2018年8月6日
エリア: 中東
サウジの巨大な原油タンカー(C)EPA=時事

 

 サウジアラビア(以下サウジ)の実質的指導者であるムハンマド・ビン・サルマーン(MBS)現皇太子が表舞台に登場したのは2015年3月、父君サルマーン国王の即位に伴い就任した後任国防大臣として派手に空爆を開始し、イエメン内戦に介入したときだ。翌4月には副皇太子となり、昨年7月に皇太子となったが、国防大臣は兼務したままだ。

 MBSの意図が奈辺にあったのかは不明だが、介入からほぼ3年半、イエメン内戦は泥沼化するばかりで、解決への道筋はまったく見えていない。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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