「人手不足」と外国人 (22)

「幸せの国」ブータン留学生の「不幸せ」な実態(1)首相懇談会で飛んだ怒号

執筆者:出井康博 2018年8月27日
エリア: アジア
今年4月、安倍晋三首相と会談するブータンのトブゲイ首相。この前日、留学生と懇談したのだが……(C)時事

 

 東京の気温が20度近くまで上がり、春らしさが増していた今年4月10日午後――。東京・日比谷の帝国ホテルで、ブータンから来日中のツェリン・トブゲイ首相と在日ブータン人留学生との懇談会が開かれていた。

 会場となった「桜の間」では、この日の夕方、日本政府関係者も出席しての首相歓迎会がある。トブゲイ首相は翌11日、安倍晋三首相との会談も控えていた。そんな多忙な日程を縫い、首相が留学生たちと会ったのには理由がある。ブータン政府にとって日本への留学生送り出しは、2017年から進める国策なのである。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top