「ポンペオ訪朝中止」の裏事情(上)トランプ「3つのツイート」の意味

執筆者:平井久志 2018年8月31日
エリア: 北米 アジア
成果が見込めず、としてポンペオ国務長官(左)訪朝を中止したトランプ大統領(右)(C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領は8月24日、ツイッターでマイク・ポンペオ米国務長官が計画していた4回目の北朝鮮訪問を中止するよう指示したことを明らかにした。ポンペオ長官は前日23日に記者会見し、次週の早い時期(8月26日の週の初め)に訪朝し、新たに北朝鮮担当特別代表に起用した米自動車大手フォード・モーターのスティーブン・ビーガン副社長も同行すると発表したばかりだった。わずか1日でポンペオ長官の訪朝が中止になった背景に何があったのか。ポンペオ長官の訪朝中止で、北朝鮮の非核化や米朝関係の行方は一気に不透明になった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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