「南北首脳会談」徹底検証(1)初日「大歓迎」と「賛辞」の真意

執筆者:平井久志 2018年9月25日
エリア: 北米 朝鮮半島
9月18日、訪朝した文在寅大統領と金正恩党委員長が抱擁する様子をテレビで見るソウル市民。北朝鮮の「大歓迎」はここから始まった (C)AFP=時事

 

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9月18日から20日まで北朝鮮を訪問し、平壌では約10万人の市民に出迎えられるなど最大級の歓迎を受けた。

 焦点の非核化では、予想通りというか、北朝鮮は、核施設、核兵器、核物質などについての「核の申請」を拒否しながら、専門家の参観下での東倉里ミサイル発射実験場の廃棄や、米国が相応の措置を取ることを条件に寧辺の核施設を廃棄する用意があることを表明した。それなりに意味のある措置だが、米国や国際社会が求めていた水準には達しないものだった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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