「人手不足」と外国人 (28)

外国人留学生「就職条件緩和」に潜む「優秀な人材」という欺瞞

執筆者:出井康博 2018年10月1日
エリア: アジア
今年3月、外国人留学生のための就職セミナーに参加した留学生たち。真剣に就職を希望する人ももちろん多いのだが……(C)時事
 

 外国人留学生が日本で就職する際の条件が大きく緩和される。これまでは大学や専門学校で専攻した分野に近い仕事にしか就けなかったが、大学を卒業すれは職種を限定せず就職できるようになる。専門学校の卒業生も、「クールジャパン」に関連する就職であれば専攻が問われなくなる。早ければ2019年春にも法務省が新制度を導入する見通しだ。

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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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