
9月13日、南シナ海で実施された海上自衛隊の対潜水艦戦訓練の様子。護衛艦「かが」(左上)と、「かが」の搭載ヘリコプター[海上自衛隊提供](C)時事
9月13日、海上自衛隊の潜水艦訓練が南シナ海で行われた(9月17日報道)。
安倍晋三首相は、「南シナ海における潜水艦の訓練は『練度を向上させる』ため、昨年も、一昨年も(行ったし)、15年前から行っている。特定の国を想定したものではない」とコメントした(9月17日『テレビ朝日』)。
この海域は公海であるが、中国が引いた「九段線」海域内のフィリピン西海域で、実効支配を強化している南沙の人工島近海である。自衛隊の最高指揮官で「訓練を命令する」立場にいる安倍首相の発言は、中国から反発を招くもととなる。

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