「BREXITはイギリスの国内問題」というEUの「本音」

執筆者:渡邊啓貴 2018年10月24日
エリア: ヨーロッパ
EUとの離脱交渉が進展しない中、EU首脳会議に出席したメイ英首相 (C)EPA=時事

 

 2019年3月のイギリスのEU(欧州連合)離脱(BREXIT)期限が5カ月後に迫る中、EUとイギリスの交渉は最終局面を迎えている。しかし、依然としてその見通しは不明瞭だ。

 10月17日に行われたEU首脳会議の最大のテーマは、イギリス離脱の条件で合意するか否かだったが、結局具体的な妥協策による合意にはいたらなかった。テリーザ・メイ首相は事前にジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長(EU大統領)、エマニュエル・マクロン仏大統領らと議論したが、妥結点を見いだせなかった。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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