世界漫遊「食考学」の旅
(7)
【イスタンブール】亡命者トロツキーのハガツオ
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イスタンブールの美しい街並みを背にする筆者
これほど美しい都市には滅多に出会えない。少しキザな言い方をすれば、やっと出会えた。なぜ今の今まで訪れなかったのか、という後悔の念も湧いた。
中東の大国・トルコ。その顔であるイスタンブールは、西洋と東洋が交わる場所とも言われる。マルマラ海とボスフォラス海峡、金角湾が交差する海を、船とカモメが行き交う。
イスタンブールの美は動態的な輝きであり、1枚の写真や絵画に容易に収まるものではない。アジア側とヨーロッパ側を行き来する連絡船の上から見ても、ヨーロッパ側の新市街にある「世界最古の塔の1つ」とされるガラタ塔から見ても、イスタンブールの美しさは完璧であった。
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