世界漫遊「食考学」の旅
世界漫遊「食考学」の旅(7)

【イスタンブール】亡命者トロツキーのハガツオ

執筆者:野嶋剛 2018年11月9日
エリア: ロシア 中東 日本
イスタンブールの美しい街並みを背にする筆者

 

 これほど美しい都市には滅多に出会えない。少しキザな言い方をすれば、やっと出会えた。なぜ今の今まで訪れなかったのか、という後悔の念も湧いた。

 中東の大国・トルコ。その顔であるイスタンブールは、西洋と東洋が交わる場所とも言われる。マルマラ海とボスフォラス海峡、金角湾が交差する海を、船とカモメが行き交う。 

 イスタンブールの美は動態的な輝きであり、1枚の写真や絵画に容易に収まるものではない。アジア側とヨーロッパ側を行き来する連絡船の上から見ても、ヨーロッパ側の新市街にある「世界最古の塔の1つ」とされるガラタ塔から見ても、イスタンブールの美しさは完璧であった。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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