現代と同様にグローバル化と成果主義が進んだ17世紀ヨーロッパを巧みにサヴァイヴした画家ペーテル・パウル・ルーベンス。国立西洋美術館で開催されている「ルーベンス展―バロックの誕生」(2019年1月20日まで)でもわかるように、ルーベンスはフランドル絵画の巨匠と呼ばれる人物だ。しかし、実は、5カ国語を操るマルチリンガルの外交官としても輝かしい実績を残している。彼は技術と教養と人柄の合わせ技で、ヨーロッパの美術界に君臨した超ハイスペックの画家だったのだ。
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