饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (247)

「対日関係重視」にカジを切るメルケル首相に供された「通のワイン」

執筆者:西川恵 2019年2月25日
エリア: ヨーロッパ 日本
来日の際、天皇陛下に謁見し、言葉を交わしたメルケル独首相 (C)時事

 

 アンゲラ・メルケル独首相が2月4~5日に来日した。安倍晋三首相との間で情報保護協定の締結で大筋合意し、安全保障・防衛分野での協力を推進していくことで一致した。

 貿易と投資面で中国との関係を重視し、日本との関係にさほど熱心ではなかったドイツだが、日本と初めて安全保障・防衛分野の協力に踏み込んだことは対中政策の大きな修正と言えるだろう。自国第一主義を強める米ロ中の大国に対して、先進中級国家の結束が急がれるいま、日独の利害も急接近している。このメルケル首相を、官邸はどうもてなしたのか見てみよう。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行。
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