風の向こう側 (41)

優勝者が「スロープレー」で大批判「米ツアー」に必要なこと

執筆者:舩越園子 2019年2月25日
カテゴリ: スポーツ
エリア: 北米
せっかくの勝利にもケチがついてしまった(デシャンボー)(C)AFP=時事

 

 最近、世界のゴルフ界が喧しい。いろいろな事柄が次々に浮上しては物議を醸し、ちょっとした騒動へと発展しているのだが、それらを遡っていくと、必ずと言っていいほど、同じ1点に辿り着く。

 その1点とは、ペース・オブ・プレーのこと。平たく言えば、スロープレー問題だ。

 たとえば、今年1月1日から施行された新ゴルフルールは、長年の懸案であるスロープレー問題をどうしたら改善できるだろうかという疑問や課題が、ルール大幅改正のそもそもの出発点だった。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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