饗宴外交の舞台裏
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トランプ大統領の悲願「国賓」訪問で注視された「英王室」の接遇
ドナルド・トランプ米大統領がメラニア夫人とともに6月上旬、3泊2日で英国を国賓で訪問した。国力は衰えたとはいえ、その格式と伝統で国際社会に威光を放つ英王室から国賓で招待されることは同大統領のたっての念願だった。
トランプ大統領夫妻の英国訪問の最大の焦点は、エリザベス女王をはじめとする英王室がどのような接遇をするか、だった。英王室が同大統領を快く思っていないのは公然の秘密。しかし欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)で、英政府はこれまで以上に米国を必要としていた。王室はどこまで政治の要請に応えるか、でもあった。
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