饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (251)

トランプ大統領の悲願「国賓」訪問で注視された「英王室」の接遇

執筆者:西川恵 2019年6月26日
エリア: 北米 ヨーロッパ
ロンドンのバッキンガム宮殿で催された晩餐会で乾杯するトランプ米大統領(左)とエリザベス女王
(C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領がメラニア夫人とともに6月上旬、3泊2日で英国を国賓で訪問した。国力は衰えたとはいえ、その格式と伝統で国際社会に威光を放つ英王室から国賓で招待されることは同大統領のたっての念願だった。

 トランプ大統領夫妻の英国訪問の最大の焦点は、エリザベス女王をはじめとする英王室がどのような接遇をするか、だった。英王室が同大統領を快く思っていないのは公然の秘密。しかし欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)で、英政府はこれまで以上に米国を必要としていた。王室はどこまで政治の要請に応えるか、でもあった。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。5月16日、新潮新書から『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』 を刊行。
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