岩瀬昇のエネルギー通信 (159)

トランプ流「エネルギー自立」の大間違い

日本企業も参画している「キャメロンLNGプロジェクト」の基地(C)時事

 

 数少ないテレビ生出演の経験から、「キーワード」というものの重要性を学んだ。多くの視聴者は、往々にして発言内容より、出演者のネクタイの柄などを記憶するものだ。したがって、伝えたいことは「キーワード」に落とし込む必要がある。

 記憶に残る短い言葉で、伝えたい物事の本質を表現する。

 それでこそ初めて、大事なことが伝えられる。

 政治家もまた「キーワード」の重要性を知っている。選挙カーから候補者名を連呼するのも、それが彼(彼女)にとって、まさに「キーワード」だからだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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