「日米同盟」「憲法9条」を考え直す

執筆者:篠田英朗 2019年7月3日
1919年、パリ講和会議に出席する(左から)ロイド・ジョージ英首相、オルランド伊首相、クレマンソー仏首相、ウィルソン米大統領。この会議で、国際連盟の規約も討議された (C)AFP=時事

 

 G20大阪サミット開幕日の6月28日は、たまたまベルサイユ条約締結100周年の日であった。

 戦前の日本は、対外的な侵略行動でベルサイユ体制の崩壊に寄与してしまった。100年後にはあらためて国際秩序を維持するための努力を払っているのだとしたら、良いことだ。

 だがそれにしても、日本人のベルサイユ条約への意識は希薄であり、同時に締結された国際連盟規約への意識も希薄であるように思う。

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執筆者プロフィール
篠田英朗 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。国際政治学、平和構築論が専門。学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験を持つ。日本政府から派遣されて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で投票所責任者として勤務。ロンドン大学およびキール大学非常勤講師、広島大学平和科学研究センター助手、助教授、准教授を経て、2013年から現職。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を、実施団体責任者として指揮。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』(いずれもちくま新書)など多数。
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