不透明さを増す「交渉」「対韓輸出」

李明博政権で外交部東北アジア局長を務めた知日派の元外交官・趙世暎氏(写真)を第1次官に起用したが (C)時事

 

 日韓関係の重要な節目として、6月末のG20大阪サミットで安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の日韓首脳会談が実現するかどうかが浮上した。ここで首脳会談が実現しなければ、元徴用工訴訟での日本企業の差し押さえ資産の現金化が確実になり、日韓関係に深刻な影響を与えるとみられた。

G20直前「原告側と協議なし」の提案

 韓国政府はこのころになり、ようやく対日外交の人材不足を感じたのか、5月23日に対日外交に精通した趙世暎(チョ・セヨン)国立外交院長を第1次官に起用した。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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