「GSOMIA破棄」で揺らぐ米韓同盟(上)

8月2日の3国外相会談の段階で、すでに足並みも視線も不揃いだった(左から康京和韓国外相、ポンペオ米国務長官、河野太郎外相)(C)AFP=時事
日米韓の安保体制は日米同盟と米韓同盟を基軸とするが、日韓の間に同盟関係はない。そういう状況で、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は日韓を結び付け、日米韓が安全保障で連携する役割を果たしてきた。
韓国がGSOMIAを破棄すれば、日米韓3国による安全保障上の連携が揺らぎ、米韓同盟にも否定的な影響を与えることは明らかだった。特に米国の韓国に対する信頼が低下することが憂慮された。韓国はそのことを分かりながら、GSOMIAを破棄した。ある意味で、米韓同盟に与える影響を過小評価したといえる。

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