「GSOMIA破棄」で揺らぐ米韓同盟(上)

執筆者:平井久志 2019年9月3日
エリア: 北米 朝鮮半島 日本
8月2日の3国外相会談の段階で、すでに足並みも視線も不揃いだった(左から康京和韓国外相、ポンペオ米国務長官、河野太郎外相)(C)AFP=時事

 

 日米韓の安保体制は日米同盟と米韓同盟を基軸とするが、日韓の間に同盟関係はない。そういう状況で、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は日韓を結び付け、日米韓が安全保障で連携する役割を果たしてきた。

 韓国がGSOMIAを破棄すれば、日米韓3国による安全保障上の連携が揺らぎ、米韓同盟にも否定的な影響を与えることは明らかだった。特に米国の韓国に対する信頼が低下することが憂慮された。韓国はそのことを分かりながら、GSOMIAを破棄した。ある意味で、米韓同盟に与える影響を過小評価したといえる。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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