「米中露」関係激変で遠のいた北方領土交渉

意味深長な視線を交わす中露両首脳だが……(C)AFP=時事
通算27回目となった、9月5日のウラジオストクでの安倍晋三首相とウラジーミル・プーチン露大統領の首脳会談は進展がなく、交渉継続を決めただけだった。28回目は、11月にチリのサンティアゴで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合に合わせて行われるが、前進はなさそうだ。
「私とウラジーミルの手で平和条約を締結する」との首相得意のフレーズは色褪せ、これを信じる国民はほとんどいないだろう。各紙の社説が訴えるように、対露政策の再構築が不可欠だ。

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