「人手不足」と外国人 (41)

「偽装留学生」増やし続ける「文科省」「マスコミ」「学会」の大罪(下)

執筆者:出井康博 2019年11月27日
エリア: アジア
北海道の雄大で美しい風景をあしらった「旭川日本語学校」のHP。経営者らが逮捕された
 

 日本語学校に関する不祥事がまた発覚した。

 11月6日、北海道旭川市の「旭川日本語学校」の経営者ら5人が、ベトナム人留学生2人を違法就労させたとして入管難民法違反(不法就労助長)容疑で逮捕されたのだ。経営者は自らが社長を務める産業廃棄物処理場などで、留学生たちを「週28時間以内」の法定上限を超えて働かせていた。同様に日本語学校経営者が自身の営む会社で留学生に違法就労させていた事件は、2016年に「東日本国際アカデミー」でもあった。

カテゴリ: 政治 IT・メディア 社会
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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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