風の向こう側 (60)

「超高額賞金」でもトップ選手不在「欧州ツアー」の底深き苦悩

執筆者:舩越園子 2019年12月11日
カテゴリ: スポーツ
エリア: 北米 ヨーロッパ
スペイン人で2人目の「欧州ナンバー1」になったジョン・ラーム(C)AFP=時事
 

 欧州ツアーの昨季最終戦「DPワールドツアーチャンピオンシップ・ドバイ」を制したスペイン出身のジョン・ラーム(25)が、その優勝によって欧州ナンバー1に輝き、「僕の人生で最大の栄誉である」と胸を張った。

 今は亡きセベ・バレステロスが1991年に欧州ナンバー1になって以来、王座を獲得したスペイン人はラームが2人目となった。

「たくさんのスペイン人選手が、そのチャンスに迫りながらモノにできなかった。それを僕がやった。セベに次いで僕が成し遂げたことが信じられない。大きな栄誉だ」

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top