
輸送手段がないためにこうして大気中に燃やしだされる(フレア)ことも大気汚染の大きな一因と言われる(写真はイメージです)
今から2年前の2018年1月末、大寒波に襲われていた米国北東部ボストン近郊に、1隻のLNG(液化天然ガス)船が到着して荷揚げを行った。極寒に震えあがっていた地域の多くの人々は、暖房用ガスの到着に安堵の胸をなでおろしたことだろう。
だが、その天然ガスが、英国で積み替えられたとはいえ経済制裁を課しているロシアの、北極海に面した「ヤマル・プロジェクト」からの生産ガス初荷だったという事実を知る人は、さほど多くはいないだろう。

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