LNG「鉄道輸送」は米エネルギー事情変えられるか

執筆者:岩瀬昇 2020年1月14日
タグ: アメリカ 日本
エリア: アジア 北米
輸送手段がないためにこうして大気中に燃やしだされる(フレア)ことも大気汚染の大きな一因と言われる(写真はイメージです)
 

 今から2年前の2018年1月末、大寒波に襲われていた米国北東部ボストン近郊に、1隻のLNG(液化天然ガス)船が到着して荷揚げを行った。極寒に震えあがっていた地域の多くの人々は、暖房用ガスの到着に安堵の胸をなでおろしたことだろう。

 だが、その天然ガスが、英国で積み替えられたとはいえ経済制裁を課しているロシアの、北極海に面した「ヤマル・プロジェクト」からの生産ガス初荷だったという事実を知る人は、さほど多くはいないだろう。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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