岩瀬昇のエネルギー通信
(224)
米中「第一段階合意」新型コロナで「実行時期延期」の可能性
エネルギー市場は、新型コロナウイルスの蔓延が経済に、ひいてはエネルギー消費にどのような影響を与えるのかに注目しているため、ほとんど関心を引かなかったが、中国は2月18日、1月中旬の米国との「第一段階合意」に沿い、原油(5%)とLNG(液化天然ガス、25%)にかけられていた追加関税を3月から撤廃すると発表した。
1月15日の合意発表直後は、追加関税の撤廃が明言されていなかったことに加え、原油についてはロジスティックスおよび品質のミスマッチの問題から、果たして中国は輸入増を実現できるのだろうか、と疑問視された(2020年1月23日『米中「第一段階合意」でも「エネルギー取引」に大いなる疑問』)。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン