岩瀬昇のエネルギー通信 (247)

「トランプ側近」シェール業界「大立者」の大放言

トランプ政権発足の際にはエネルギー長官に擬せられたことも(『FT』当該記事
 

「シェール革命の父」と呼ばれたジョージ・ミッチェルは2012年8月25日、『日本経済新聞』とのインタビューの中で、米国内でシェールガス開発が地下水の汚染など環境への負荷を指摘されていることについて聞かれ、こう答えている。

〈一部の荒くれ者のために、この国が十分な天然ガスを手に入れる機会をフイにすべきではない。問題を起こす業者には厳罰で対処すべきだ。政府と業界でルール作りを急ぐべきだ〉

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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