「平和構築」最前線を考える
「平和構築」最前線を考える (19)

台湾・ソマリランド「外交関係樹立」で日本が留意すべき注目点

執筆者:篠田英朗 2020年9月17日
タグ: 台湾
エリア: アジア アフリカ
9月9日、台北市内にソマリランド共和国の代表機関が開設され、式典で握手の代わりに「肘タッチ」をする台湾の呉釗燮外交部長(左)とソマリランドのモハメド・ハギ代表 (C)時事

 

 9月9日、アフリカ大陸東端のソマリランド共和国が台北市内に代表機関を設置したというニュースが、日本のメディアでも報じられた。台湾は、すでに8月17日にソマリランドに代表機関を設置しており、海外メディアではこれもかなり取り上げられていた。

 非常に興味深い動きだ。台湾は、事実上の国家であることが確かであるのに、諸国の国家承認を十分に受けられていない「国」の中で、筆頭格の規模を持つ。もっとも台湾(中華民国)を国家承認している国は皆無ではない。太平洋島嶼国や中南米諸国などの中に、台湾を国家承認している国がある。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
篠田英朗 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。国際政治学、平和構築論が専門。学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験を持つ。日本政府から派遣されて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で投票所責任者として勤務。ロンドン大学およびキール大学非常勤講師、広島大学平和科学研究センター助手、助教授、准教授を経て、2013年から現職。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を、実施団体責任者として指揮。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』(いずれもちくま新書)、『憲法学の病』(新潮新書)など多数。
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