3分の1は「無駄に消失」エネルギー効率は改善できないのか?

執筆者:岩瀬昇 2020年11月13日
エリア: アジア 中東 北米
経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー白書2020」より
 

 石油開発には「原油増進回収法」(Enhanced Oil Recovery=EOR)という普遍的な技法がある。

 正確を期するのは難しいのだが、技術音痴な筆者が理解しているのは次のようなものだ。

 地下深いところに賦存している原油は、油層内の圧力を利用して生産するのが基本。それが自噴採油であり、ポンプなどを利用した人工採油で、「一次回収」と呼ばれている。

 生産を続けていると、油層内の圧力が下がって生産効率が悪化する。そこで水やガスなどを注入し、油層内の圧力を高めて生産量を改善するのが「二次回収」である。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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