風の向こう側 (83)

賭け・逮捕・ドラッグ・コロナからマスターズ「D・ジョンソン」波瀾万丈の人間味

執筆者:舩越園子 2020年11月23日
カテゴリ: スポーツ
エリア: 北米
ずっとずっと欲しかったグリーンジャケットをようやく前回覇者タイガー・ウッズに着せてもらった(C)EPA=時事
 

 コロナ禍で4月から11月に延期され、史上初の「秋開催」となった今年の「マスターズ」は、36歳の米国人、ダスティン・ジョンソンの勝利で幕を閉じた。

 ウイニングパットを沈め、クラブハウスへと進んでいったジョンソンをマスターズ2勝のバッバ・ワトソン(42)がグリーンジャケット姿で出迎えていた。

 そのワトソンにジョンソンは、こう囁いたそうだ。

「そのジャケット、いつも欲しいと思っていたんだ」

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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