「改革」と「改革のフリ」は何が違うか

執筆者:辻野晃一郎 2021年8月18日
エリア: その他
2020年12月、ポスト「5G」の会合に出席した(左から)NTTドコモの井伊基之社長、KDDIの高橋誠社長、ソフトバンクの宮川潤一副社長、楽天モバイルの山田善久社長。国内市場でユーザーを奪い合っている限り、日本のモバイルキャリアは国際競争で勝負にならない ⓒ時事
VUCAの中であらゆることの「再定義」が劇的に進む。そこから生じる巨大な変化を、日本企業も予期しなかったわけではない。しかし様々な「改革」を掲げたその多くが、いまや国際競争から脱落したのはなぜなのか。このVUCAの時代にあって、既存ルールの手直しや従来のビジネスモデルに改善アプローチをとるだけでは、それは「改革のフリ」と変わらない。

 前回は、VUCAと呼ばれる時代のさまざまな変化を生み出している根本要因を5つに整理してみた。これらの要因を震源地とするいくつもの大小のうねりが複雑に重なり合って巨大なうねりとなり、例外なしにありとあらゆることの再定義がどんどん進んでいる。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
辻野晃一郎 福岡県生まれ。アレックス株式会社代表/グーグル日本法人元代表。1984年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。2012年4月~2017年3月早稲田大学商学学術院客員教授、2013年10月~2016年8月 内閣府高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)規制制度改革分科会メンバー、2016年6月~2018年9月 神奈川県ME-BYOサミット神奈川実行委員会アドバイザリーメンバー。2017年8月より株式会社ウェザーニューズ社外取締役。著書に、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(2010年 新潮社、2013年 新潮文庫)、『成功体験はいらない』(2014年 PHP ビジネス新書)、『リーダーになる勇気』(2016年 日本実業出版社)、『「出る杭」は伸ばせ!なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(2016年 文藝春秋社)、『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』(2018年 講談社)。
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