
オランダ軍の小型偵察ドローン「ブラック・ホーネット」は、重さわずか18グラムだ ©EPA=時事
殺人AI兵器が世界で初めて使用された?
今年6月に、AI(人工知能)搭載の無人兵器がヒトの意思を介さず自律的にヒトを初めて殺傷したのではないか、という衝撃的なニュースが世界を席巻した。その記事の元は、今年3月に公表されたリビア内戦に関する国連安全保障理事会の専門家パネル報告書であった。それによれば、昨年3月に反政府軍が「STM社製のカルグ2やその他の滞空型兵器といった無人戦闘機または自律型致死兵器システムにより追跡され、遠隔から攻撃された。自律型致死兵器は、オペレーターと兵器との間でデータ接続を必要とせず標的を攻撃するようにプログラムされていた」という。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン