オシントが詳らかにする「北朝鮮」「中国」「ロシア」

執筆者:古川勝久 2021年12月6日
衛星画像を活用することで、かつては高度な機密情報だった軍事基地の動静を誰もが解析できる(画像: Google Earth © 2021 Maxar Technologiesをもとに筆者が加筆)
OSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)とは、一般に「合法的に入手可能な情報を精査して確認する手法」と定義される。これを駆使すれば、北朝鮮の弾道ミサイルの発射地点や中国が擁する空母打撃群の動向、さらには自然災害の細かな被害をも知ることが可能だ。時に非合法な手段を厭わない、HUMINT(ヒューミント)と呼ばれる人的なスパイ活動、あるいは通信傍受やネットワークへの侵入によって情報を入手にするSIGINT(シギント)とは対照的な、一般人でも入手可能な情報が“機密”へ道を拓く現状と、日本が取り組むべき課題を明らかにする。

グーグル・アースで特定できる弾道ミサイルの発射地点

 インテリジェンスは新しい時代を迎えている。15~20年前であれば、軍事当局等のみしか有していなかったような高解像度の衛星画像が、今や世界中に幅広く普及している。その結果、世界各地の状況がほぼリアルタイムで把握可能となっている。

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カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
古川勝久 国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会(1718委員会)専門家パネル元委員(2011年10月~2016年4月)。1966年シンガポール生まれ。1990年、慶應義塾大学経済学部卒業。日本鋼管株式会社勤務後、1993年より平成維新の会事務局スタッフとして勤務。1998年米国ハーバード大学ケネデイ政治行政大学院(国際関係論・安全保障政策)にて修士号取得、1998~1999年米国アメリカンエンタープライズ研究所アジア研究部勤務。1999年読売論壇新人賞優秀賞受賞。2000年より米国外交問題評議会アジア安全保障部研究員、2001年よりモントレー国際問題研究所研究員を経て、2004年から2011年まで科学技術振興機構社会技術研究開発センター主任研究員。『北朝鮮 核の資金源ー「国連捜査」秘録ー』(新潮社)で2018年、新潮ドキュメント賞を受賞。
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