【Analysis】仮に核合意再建が成立すれば、イランの石油はいつ、どの程度、国際市場に流入するか

2022年3月13日
タグ: イラン 中国
エリア: 中東
ペルシャ湾に位置する南パルス天然ガス田=2015年11月 (c)REUTERS/Raheb Homavandi/TIMA
最終段階にあると伝えられたイラン核合意の再建交渉は、ロシアによる新たな要求で中断を余儀なくされた。一方でイランには輸出再開に向けた動きも目立っている。

[ロンドン発ロイター]イラン核合意再建交渉が成立すれば、石油輸出への制裁解除につながる可能性がある。ただしイラン産原油が市場に出回るには数カ月かかる可能性があり、しかも、石油需要が高まる中でイランの増産は一時的な気休めでしかない恐れもあるとアナリストは分析する。

 3月はじめ、ウクライナ侵攻を理由に西側諸国がロシアに制裁を科したことで、原油価格は10年ぶりの高値である1バレル120ドル近くまで高騰した。イラン核合意の再建が数日のうちに発表されれば、原油価格の高騰に歯止めがかかるのではないかとの希望は潰えた。この時、大臣級会合が予定されたことから、イラン核合意再建交渉は佳境を迎えるものと目されていた。

カテゴリ: 環境・エネルギー
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