*佐伯啓思氏の講義をもとに編集・再構成を加えてあります。
出発点にあった日米「国家観」の差異
――佐伯先生の言論活動の柱の一つは、アメリカ論であると思います。1993年に『「アメリカニズム」の終焉――シヴィック・リベラリズム精神の再発見へ』という本を書かれ、2000年代に入ると『新「帝国」アメリカを解剖する』や『砂上の帝国アメリカ』などでアメリカ論を展開されました。
それまではアメリカ経済学の考え方を批判していた先生が、そういう経済学を生み出したアメリカという国の文明に関する議論をするように変化していったかと思います。先生にとってのアメリカ論についてお聞かせください。

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