「サウジ投資王」我が世の春の終わり?

2022年6月17日
エリア: 中東
政府系ファンドが手強い「モノ言う株主」に? (アルワリード・ビン・タラール王子=2018年10月23日) (C)REUTERS/Faisal Al Nasser
「サウジのウォーレン・バフェット」ことアルワリード王子の投資会社に、政府系ファンドが出資した。MbS皇太子が推進する「ビジョン2030」の資金調達のためと見られるが、かつて王子は皇太子による汚職撲滅キャンペーンの一環で逮捕・釈放された経緯がある。どんなウラがあるのか。

[ドバイ発(ロイター)]サウジアラビアの初代国王アブドゥルアジーズの孫であり、レバノンの初代首相リヤード・アッ=スルフを母方の祖父にもつアルワリード・ビン・タラール王子は、サウジの“ビジネスの顔”として世界的にその名を知られている。王子は「サウジのウォーレン・バフェット」を自任し、投資会社「キングダム・ホールディング(以下キングダム)」のCEOとしてシティグループからウーバー、ツイッターまでさまざまな企業に投資し、何億ドルも稼いできた。その王子の“我が世の春”が終わろうとしている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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