「日米韓」安保修復に水を差す「最悪の日韓」:元徴用工問題に迫るタイムリミット(下)

安全保障面での日米韓連携をより強化するためにも、日韓の懸案解決は必至(6月29日にマドリードで行われた日米韓首脳会談。左から尹錫悦韓国大統領、バイデン米大統領、岸田文雄首相)(C)AFP=時事
尹政権が掲げる「グランドバーゲン」式はまず無理だが、喫緊の課題である「元徴用工問題」の解決を中心とした「ミニ包括」式ならば、3年前の日韓関係に戻すことは可能だ。そのための知恵と姿勢が両国に求められる。

 尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は5月の米韓首脳会談で、米韓同盟を軍事分野から経済・技術分野での同盟関係まで広げたのに続き、今回のNATO(北大西洋条約機構)首脳会議への参加、日米韓3国首脳会談で米欧主導のロシア・中国包囲網への参加に踏み切った印象を与えた。

「安米経中」路線は終わるのか

 尹大統領のNATO首脳会議に同行した崔相穆(チェ・サンモク)経済首席秘書官はマドリードで6月28日、記者団に対して、

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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