ロシア・ウクライナ戦争の勃発は朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の外交安保政策にどのような影響を与えたのであろうか。核兵器を含む圧倒的な軍事力を有するロシアの前に、核兵器を持たないウクライナの脆弱性が露呈したことで、北朝鮮が自国の安全保障のために核兵器は不可欠だと再認識したとの見方は妥当なものであろう。
しかしながら、ロシア・ウクライナ戦争から北朝鮮が再確認したのはむしろ、「アメリカ帝国主義」の「変わらない本質」であり、核兵器の重要性もこうした文脈で理解されている点に留意する必要があろう。
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