
筆者も参加した北京市内の大型書店で行われた新刊イベント(筆者提供)
巨大なモバイルコンテンツ産業への参入を目指して
中国新聞出版研究院が発行する『2020-2021 中国デジタル出版産業年度報告』によると、2020年の中国のデジタルコンテンツの売上は1兆1781億6700万元(約23兆5633億円)と巨大なマーケットを形成している。しかし、その大半はアニメ動画やゲーム、音楽、教育などで、いわゆる日本で言うところの「電子書籍」は、雑誌と書籍を合わせても86.53億元(約1730億円)。紙の本を含めた書籍の総売上のうち8.9%に過ぎず、マーケットとしては未成熟で、出版各社の経営を支えるところまでは至っていない。とはいえ電子書籍・雑誌・新聞を合わせた売上の伸びは前年比+5.56%で伸びしろは大きい。

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