鳥インフルエンザ、南極周辺の哺乳動物で確認

2024年1月21日
エリア: その他
南大西洋のサウスジョージア島で、死亡したオットセイで鳥インフルエンザの検査を行う研究者[2023年12月](C)REUTERS/Dr. Marco Falchieri, APHA
南極のすぐ北に位置するサウスジョージア島で、鳥インフルエンザが初めてオットセイとゾウアザラシの集団で確認されたと、今月11日に発表された。鳥インフルエンザは伝染性が強く、世界中ですでに何百万羽もの鳥が死亡しており、野生動物の保全において懸念材料となっている。

[ロイター]鳥インフルエンザの存在が南極付近で初めて疑われたのは2023年10月のこと。英領サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島のバードアイランドで、海鳥のミナミオオトウゾクカモメ数匹が死亡した。

 その後、ゾウアザラシが大量死し始めた。

 12月には、イギリスの動物植物衛生局(APHA)とイギリス南極研究所(BAS)の研究者が感染の疑いがあった島で3週間かけ、死んだ哺乳動物と鳥からサンプルを採取した。

 サンプルから、ゾウアザラシ、オットセイ、ミナミオオトウゾクカモメ、ミナミオオセグロカモメ、ナンキョクアジサシが鳥インフルエンザA(H5N1)陽性と判明した。……

カテゴリ: 医療・サイエンス
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