Weekly北朝鮮『労働新聞』
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米韓合同軍事演習への反応は抑制的(2024年3月3日~3月9日)

朝鮮人民軍の西部地区重要作戦訓練基地を訪問した金正恩国務委員長。「現地視察」という表現が使われたのは現政権下では初とみられる(『労働新聞』HPより)
3月4日から始まった米韓合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)」を非難する同日付の国防省代弁人談話が翌5日付『労働新聞』第3面に掲載された。「敵どもの冒険主義的な行動を引き続き注視し、朝鮮半島地域の不安定な安保環境を強力に統制するための責任ある軍事行動を継続する」と述べられたほか、米韓合同軍事演習は「人民の福利増進のために経済建設に大規模な軍兵力が投入された朝鮮民主主義人民共和国の現実と明確な対照をなしている」との認識が示された。「地方発展20×10政策」の推進に多くの軍人を動員していることを意味しており、全体として抑制的なトーンの談話となった。

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