半導体、女性活躍、サウジアラビア――ちょっと変わった「ETF」でリスク管理

執筆者:岩崎博充 2024年12月20日
タグ: 日本 マネー
エリア: アジア
ETFは、日経平均株価やTOPIX、米国のS&P500といった「株価指数」などに連動するために、様々な市場のリスクに対応できる (C)moonrise/adobe.stock.com

 ETFは、証券会社に証券口座を開設して、普通の株式と同様に売買すればいい。NISA(小額投資非課税制度)を使うことも可能だ。株式投資といえば、将来有望な企業を探し出して投資するのが普通だが、どんな企業にも固有のリスクがあり、個別銘柄に投資するのはリスクが高い。その点、ETFは、日経平均株価とかTOPIX(東証株価指数)、米国のS&P500といった「株価指数」などに連動するために、様々な市場のリスクに対応できる。リスクを抑えた投資が可能になるわけだ。

 さらに、市場全体の株価指数だけではなく、業種別、規模別、テーマ別といった各種の指数に連動するETFに投資できる。株式だけでなく債券や商品、不動産に連動したETF投資が可能だ。最近では、満期型ETFといった満期が来ると償還される債券のETFもある。インド、中国、タイといった単一新興国の株価指数にも投資できる。簡単に紹介してみたい。

減税や規制緩和を掲げる次期米大統領への期待から「トランプトレード」が続いている。だが、トランプ政権の政策が市場に与える影響は不透明だ。そこで、ETF(上場投資信託)投資でリスクを管理してはどうだろうか。
この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 経済・ビジネス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
岩崎博充(いわさきひろみつ) 経済ジャーナリスト 1952年、長野県生まれ。武蔵大学経済学部卒。雑誌編集者を経て、独立。経済、金融に特化したライター集団「ライトルーム」を設立。著書に『日本人が知らなかったリスクマネー入門』(翔泳社)、『「老後プア」から身をかわす 50歳でも間に合う 女の老後サバイバルマネープラン!』(主婦の友インフォス情報社)、『老後破綻 改訂版』(廣済堂新書)など多数。
  • 24時間
  • 1週間
  • f