ひき肉料理にハズレなし(写真はイメージです)
献立はまだ決まっていないけれど、スーパーに来てしまいました。売り場を巡りながら食料品を一つ一つ睨みつける。なにをつくろうかなあ。おぼろげな記憶力を駆使して冷蔵庫内の光景を再現し、なにがあったか、なかったかを頭の中で検索する。ニンニクはまだあった。生姜がそろそろ足りないか。みょうがとシソの葉は一応買っておきましょう。サラダ用のレタスは残っていたかしら。ピーマンはあるけれど、青菜を一つ買っておこうかな。チンゲン菜かほうれん草か、はたまた小松菜か。
サイドメニュー用の野菜や薬味になるものは次々と籠に放り込むものの、さてメインをどうする?
そんなとき、とりあえず買っておこうと思うのは、豚バラの薄切り肉や鶏もも肉と並んで、なんと言ってもひき肉である。
鶏、牛、豚、合い挽き。どれもよし。ひき肉さえあれば、なんとかなる。おいしい晩ご飯ができる。ひき肉料理にハズレなし! 私は肉売り場から「牛豚合い挽き肉」のパックを一つ取り上げて、籠に入れる。
ひき肉には、子供心をくすぐる力がある。かたい肉のかたまりはまだ食べられないけれど、ひき肉なら咀嚼しやすいし消化もいい。食事創成期以来の仲。いわば幼馴染みのようなものである。
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